輸入住宅産業の発展のために…輸入住宅産業協会

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一般社団法人
輸入住宅産業協会

近年、郊外の住宅街を歩いていると欧米風の外観デザインの住宅が増えてきたように思います。これは、消費者の生活様式の多様化によって、日本の伝統的な木造住宅とは異なるデザインに共感を寄せるようになったことと、輸入住宅の性能や品質に対する評価が高まってきたことからと言われています。

輸入住宅産業協会様は1995年、輸入住宅の発展のために関連する企業・団体が集まって設立されました。

現在、正会員、準会員、FC会員、賛助会員を合わせて60社で構成され、協会全体の活動を取りまとめる運営委員会と、総務、企画広報、品質向上、ライフスタイル、保証制度の5つの委員会で具体的な活動を進めています。

同協会によると、輸入住宅とは「海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅」とのことですが、消費者にとっては住宅を建設・購入する際の選択肢として輸入住宅が加わることで、選択の幅が広がります。

また、住宅供給者側の立場では、わが国の伝統的な住宅とは異なる風合いやデザイン・性能を有する輸入住宅が普及することで、住宅業界全体が活性化されることが期待できます。

輸入住宅産業が今後も発展していくためには、規制緩和やコスト低減、さらにアフターメンテナンスへの対応など解決すべき課題があるようですが、同協会はこれらの課題解決のみならず、業界発展のために種々の活動を展開しています。

 

今回は、同協会の岡田事務局長に現状の活動内容と今後の取り組みについてお話しをお聞きしました。

2012年2月 インタビュー


--岡田事務局長、協会の主な活動内容について教えてください。

岡田 本協会は輸入住宅の発展のために様々な活動を行っていますが、主に5つの項目が挙げられます。

一つは、輸入住宅の良さを多くの消費者に理解していただくための広報活動です。モデルハウスやオープンハウスのような直接消費者に接する方法や、IT活用によるホームページやWebサイト等で広報を行っています。

二点目は、資材を輸入する優良な事業者を海外から開拓する活動です。輸入住宅の名前の通り、資材は海外から輸入しているので、賛助会員である各国大使館等を通じて海外業者との取引を広げるための情報発信も重要です。

三点目は、品質や技術の向上のための活動です。近年、住宅の品質に対する消費者や社会の関心は高まる一方ですが、本協会では諸外国の合理的な施工技術等を学ぶための研修や国内の品質確保促進法関連の勉強会・セミナー等を行っています。昨年(2011年)は6月に、「インスペクションおよび環境性能評価」に関する研修を北米で行いました。

四点目は、輸入住宅普及のための人材育成事業です。輸入住宅のハード面だけでなく、ライフスタイルというソフト面を消費者へ適切にアドバイスできる人材育成のために、98年からライフスタイルプランナー資格試験制度を立ち上げています。

五点目は、住宅政策への意見・要望などの活動です。建築関連法規の改正や新たな住宅政策など住宅行政への意見・要望などについて一般社団法人住宅生産団体連合会の一員として活動しています。

--ライフスタイルプランナーとは何ですか?

岡田 これから新築あるいはリフォームを考えている方へ、理想的な暮らし方や住まいのあり方について提案するのがライフスタイルプランナーの仕事です。輸入住宅産業協会が認定する資格で98年から資格制度が始まりました。現在までに約6600名のライフスタイルプランナーが活躍しています。

生活様式やインテリア、ガーデニングに関することや設計・資金計画などの基礎的知識での基礎試験と、基礎試験に合格した後に、2年以上の実務経験のある方を対象に上級試験があります。ライフスタイルプランナーの試験は、18歳以上の方であれば受験資格がありますが、主に住宅メーカーや住設機器業界の方、建築士やインテリアコーディネーターの方など住宅関連のお仕事をされている方から、学生や主婦の方まで幅広い方々が受験されています。

--セミナーや研修などはどのような内容のものを開催しているのですか?

岡田 ライフスタイルプランナー資格者向けのフォロー研修などの他に、海外の住宅事情に関する最新の情報や環境、省エネ、長期優良住宅に関するテーマなど、時流を捉えた話題に関してセミナーを行っています。海外視察も定期的に行っており、海外の住宅事情に関する情報収集を続けています。

施工技術や工程管理技術などの技術研修から最新のライフスタイルに関する内容まで、幅広いテーマでセミナーや研修を行っており、多くの会員の方々に参加いただいています。

--保証や保険などの取り組みを教えてください

岡田 住宅瑕疵担保履行法が2009年に施行されたことにより、同年10月以降に引渡しとなる建物については、住宅事業者は保険か供託による資力確保が義務付けられました。これに伴い、本協会ではハウスプラス住宅保証の住宅瑕疵担保責任保険の取次業務を行っております。

また、地盤に起因する事故に対応するため、本協会として「IHIO地盤保証制度」を提供しており、会員の皆様にご利用いただいております。住宅業界は品質とともに高い安全がますます求められており、これからも安心できる保険・保証の仕組みを提供していきたいと思います。

 

>> 輸入住宅産業協会はこちら(http://www.ihio.or.jp/